第10話

「いいだろ?やっぱり」




「まあね」




女の方じゃない。




選曲がね。









結局、i-pod に落として、学校の中でも、よく聴いてた。




そうだ、その頃だ。




休み時間に、よく立原と目が合ったの。




合うたび、ヤバい、と思った。




オタクの妄想ほど、恐ろしいものはないからな。





そうやって、過剰なほど、関わらないように気をつけてたはずなのに。




加瀬のせいで、嫌でも関わらざるを得なくなった。










…………。





寝てるのか?この女。




……ていうか、これ、アレだよな?




立原っていうの。

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