誰の女だと思ってんだよ

第29話

「いや~。先輩、ほんっとにかっこいいね。あれはハンパないわ。オーラからして王子様だもんね」



引き続きホームルームの為、すっかり談話状態の教室内でため息混じりに話すつかさちゃん。



頬を両手で抑え、まるで軽く夢の中にでもいるみたい。


乙女の模範のようだわ。



そしてわたしは少し反応に困っている。



心の中は激しく同意したい!!けれど、ノロケてるみたいに思われたらちょっと…。


という心境の為、愛想笑いを選択。



「あはは~、ね~?」



おい、なにが「ね~?」だよわたし。



「休み時間に会いに来てくれるなんて、遥ちゃんめっちゃ羨ましいっ!」


「そ、そう?かな?」



そんな目で見つめられちゃ、照れて更に返答に困りますわ。


嬉しいけれど素直に喜んでいいものかどうなのか。



「わたしなんて見つめることすらできないかも!別世界の人っていうか…」


「えっ?!つかさちゃんでもそう思うこと、あるの?!」



意外!


だってつかさちゃんに別世界の人とか言われたら、わたしなんて異次元レベルだよ!



見つめることすらできないって、そうしたらわたしは息をすることすらできませんよ!

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