第21話

「──っ!!イヤ!!絶対だめ!!!」



やだ、一瞬にして泣きそう!!



どうしてこんなこと言うの?!何度も言わないで…



「ぶっ!」


「…え?」



ぶっ!って…



「ははははは!」


「…あの、先輩?」



なんだっていきなり声を上げて笑っておられるのでしょうか。



あなたの言葉にわたしは涙を堪える程だというのに。人の気も知らないで、このドS王子め…。



ていうかいつまで笑ってんだ!!



「ちょっと、せんぱ…っ、…──!!」



ええええええええわわわわわわわわ!!!!!



な!ちょ!ひゃ!



なななななぜこの方はっ、とっ、突然っ、きっ、キスをっ!!



顔を上げた瞬間、ちゅっと音がしそうなくらいの軽いキスで、唇を塞がれた。



久しぶりのキスが不意打ちとか、心臓爆発しそうなんですけど!!


しかも学校でなんて!!



ぎゃーっ!!!!!




「よくできました」


「─っ、なっ、なにがですかっ!!」



さっきまでの怖い笑顔から一変、なにやら満足げな顔をしている先輩。



彼が何を考えているのか、わたしにはさっぱりわからない。



なのにこの人の表情に、行動に、言葉に、全てにどうしようもなくときめいてしまう。



もうときめくどころじゃありませんが!顔も体も熱くてたまらん!!

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