第20話

「別れるような関係じゃないってどういうこと?!」


「絶対別れないってことなんじゃないの?!」


「きゃーっ!柏崎先輩、かっこよすぎっ!」


「逆に付き合ってもいないんじゃない?」


「何でもいいから、とにかくあの子羨ましいっ!!」



騒ぐクラスメイトの様々な声の中、若干の恥ずかしさを感じながらも先輩の後を追いかける。



先輩ってば、わざわざあんな捨て台詞を残すなんて。



しかし、『別れるような関係じゃない』って、どんな関係ですか?



聞こうかな?聞いていいかな?先輩、機嫌悪いだろうしなぁ。



はぁ。先輩の表情が怖いと思う反面、わたしのクラスまで来てくれたことが嬉しいと思ってしまうわ。



きっとわたし、にやけてる。



「お前、それ以上ばかに磨きをかけてどうするんだよ」


「…え?」



人気のない屋上手前の階段。



そこで立ち止まり振り返った先輩は、笑ってなんかいなかった。



やっぱり怖いです!!



「授業が終わったのに気づかないなんて、ありえないだろ」


「あ、あは。すみません…」


「それじゃ法律の意味もわかってないんだろうな」


「それはわかります!!でっ、でもっ、授業以外はって無理があります!移動教室の時だってあるし、先輩がその場合もあるし!出来る限りは頑張ろうと思いますけど、リアルに考えたら厳しい…」


「じゃ、俺が他の女とどうなってもいいってことだな」

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