第19話

「遥ちゃんってば、やっぱりラブラブなんじゃん!ここまで先輩が会いに来てくれるなんて!」


「え?ラブラブ?!うそ!」


「嘘ってなんだよ!」


「ていうかホームルームは?!先生は?!」


「終わっただろ!先生なんてとっくにいねーよ!」


「うそ!気づかなかった!」


「ありえねー…」


「わたし初めてこんな近くで柏崎先輩見たわ!ほんとかっこいいね!」


「当たり前だろ~?」


「なんで高谷くんが自慢げに言うのよ」


「川上」


「─わっ!ははははい!」



先輩がわたしの横に!



笑顔が若干怖いんですが!



きっと休み時間なのに早速先輩の教室に行かなかったから怒ってるんだ!


また法律違反とか言われるんだ!



なんで休み時間になったのに気づかなかったのよ!


わたしのばかー!!!



「話がある」


「はいっ!ごめんなさい!」


「とにかく行くぞ」


「はい!…え?どこに?」



と首を傾げているうちに、先輩が足早に教室から出る……と思ったら。



「俺と川上は別れるような関係じゃないから」


「「──!」」



突然振り向いた先輩は、高谷くんに言っているのか誰を目当てに言っているのか、冷酷な笑みで告げた。

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