第18話

「何もったいぶってんだよ。付き合ってるって普通に言えばいいだろ」



うるさいな!


普通に言えないから悩んでんだよ!



「もったいぶってるんじゃなくて、」

 

「あ、ケンカでもしたのか?」


「そ、そういうわけでも…」


「もしかして別れたのか?!だから朝も先輩のこと、遠巻きに見てたのか?!」



─なっ!何を言い出すんだこの男!



「違う!!別れてないよ!!」



その前に付き合ってないよ!


いやそっちじゃないって!!



ああもうわけわからん!!



「じゃあはっきり言えばいいじゃんか」


「だから…」


「川上」


「─え。」



この、声は…



「「「きゃーっ!!」」」


「わっ!柏崎先輩っ!!」


「いやーっ!かっこいーっ!」


「本物?!やばいんだけど!」



教室のドアから聞こえた声の主は、わたしを見て意地悪そうに笑っていた。



一気にざわめくクラスメイト達。



女子も男子も皆が先輩に注目する。



な、なんで先輩が…。

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