第10話

「彰!遥ちゃん!」



ドキーッ!!!



涼介先輩が廊下から先輩に声をかけた。


悠輔先輩と一緒にいた先輩と目が合う。



こちらに向かってくる先輩。



わ、胸が異様にドキドキしてきた!


女の先輩方の視線が恐ろしい!



ってそっちにじゃなくて!!



「何?」


「──っ!せせせ先輩っ!!」



ぎゃーっ!!



かっ、かっこよすぎて直視できな…



「挙動不審」


「だっ…だって、ひ、久しぶりだし…」


「通報レベル」


「ひどっ…!」


「ぶっ!顔赤すぎだろ」


「笑わないでくださいっ!」



なんだってここまで緊張してるのわたし!


顔も体もめちゃくちゃ熱くて、顔が赤いのも自分でわかるわ!



「つーかいい加減こっち見ろよ」


「──!!」



廊下の壁を背にしているわたしに、先輩は迫るようにして接近する。



目を逸らせない。



心臓が爆発しそう。



胸の音せいで、回りの音が遠くに聞こえる。



好きすぎてかっこよすぎて、頭はパンク寸前。目が潤んでしまう。



朝のこと、気になったままなのに…

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