第9話
「なんなのその顔」
「遥ちゃんどうかしたの?」
「遥?」
皆に顔をのぞき込まれるも、何と言ったらいいかわからず、言葉がなかなか出てこない。
「…えと…まあ…その…」
「いいから行くよ!」
「ぎゃっ!!」
「「行ってらっしゃーい」」
紗耶香に手を引かれ、猛スピードで走り出される。
問答無用とはこのことか!!
「時間ないんだからね!」
「だったら無理して行かなくても」
「ちょっとだけでも会いたいでしょ?!」
「それは紗耶香が涼介先輩に会いたいんでしょうが!」
「あたりまえでしょ!」
「おい!!」
──と言い合っている間に、三年A組に到着してしまった。
廊下にいる三年生達の痛い視線も久しぶりで、居心地が悪いったらありゃしない。
どうもすみませんね!二年生の分際で三年生の階に来てしまいまして!
「あっ、紗耶香ちゃん!」
「涼介先輩!」
気づくの早っ!!
素早く紗耶香に気づいた涼介先輩は、満面の笑みで教室から登場。
「後で俺が行こうと思ってたのに」
「わ、嬉しい!」
…ら、ラブラブだにゃー。
見ているだけで雰囲気が甘いわー。
……先輩はどこかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます