第2話

「お前には理解できないような映画」


「むっ!それならわたしとじゃなくて違う人と………」



「お客様」



「えっ!!」


「申し訳ありません、次の上映時間が近づいておりますので、ご退場を……」


「うわっ!すみませんでした!!」



そそくさと外に出る。


話に夢中で全然気づかなかった………。




今日は新学期の始業式。


午前で終わったのでこうして先輩とデートまがいのことをしているのですが、実を言うと先輩と会ったのは結構久しぶりなのです。



────というのも、夏休み、先輩のお家に泊まらせてもらっていたわけですが、あのバカみたいにラブラブだったあと、無惨にも夢は儚く消え去ったのです。(泣)

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