第14話
「そうなんだけどね。あんまり、世間的にはよく言われないでしょ。先生が責められるのもイヤだし」
「そうだね、余計なこと言う人いそうだよね」
「先生ね、お父さんが体調が悪くなって実家の酒屋さんを継ぐことになったのね。先生の実家さ、実はうちの近くだったの。先生辞めちゃって落ち込んでたから偶然会って嬉しくて、」
先生が辞めて、葉月は落ち込んでいたけどすぐに元気になっていたから、やっぱり先生への気持ちは恋ではなく憧れのようなものだったんだと思っていた。
でも、違った。
葉月は間違いなく先生に恋をしていた。
「時々、先生に会いに行って古文教えてもらったりしてね。どんどん先生が好きになって、告ったの。初めはいつまでも先生の立場引き摺ってて応えてくれなかったんだけどね」
「先生も葉月の事、好きになったんだね」
「うん、嬉しかった。それでね、さっきの話に戻るけど、体の関係いらないなんて言わないよ。でも、お互いに好きで、お互いが大事ならちゃんと話し合うべきだって思う。前回の記憶もあって怖くてできなかった私に先生は無理強いしなかった」
「……………」
「だから、初めてをあんなに簡単にしちゃったことを後悔してる。凛には後悔して欲しくない。自分がこの人に触れたい、触れられたいって心から思った時にするべきだと思う」
「ありがとう、大事なこと打ち明けてくれて」
「ううん」
「ちゃんと考える」
「うん」
葉月の話を聞いて考えて、やっぱり私にはまだ青山くんとの行為は考えられなくて青山くんからのおうちへの誘いを断った。
私達の関係はその日が決定打だった。
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