第7話

「……き、水木?」



「え、あ、なに?」



「どうした?知ってる人?」



「え?」



「さっきからじっと見てるから」



「ううん。朝、時々見かけるだけだよ。なんかケガしてるみたいだからビックリしただけ」



「そう」



「ごめんね、ボーッとして」



「いや、それよりどっか寄って帰らない?」



「どこか?」



「腹減ったからなんか食べたいな。付き合ってよ」



「うん、いいよ」




私がいつも乗り換えで降りる駅で青山くんも降りて、ファストフード店に向かった。

青山くんはセットを頼んで、私は飲み物だけにした。

二人向かい合わせに話していたけど、私の頭から先ほどの彼の姿が離れなかった。




「(ケンカしたのかな)」




でも、ケンカなんかあの彼にはとても似つかわしくない。だからといって、転んだりして出来たモノとは到底思えず。

そんな思考がグルグルと巡っていた。





何より、あんなにキレイな顔に傷などつけて欲しくなかった。

その日から毎朝、何か気になって彼の顔を確認するようになった。

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