第6話

週が明けてまた通常の学校生活が始まった。

青山くんとは挨拶を交わしたり、時々話をするようになった。

あれから何度かクラスの子達と出かけたりしていく中で、私の青山くんへの気持ちは好意へと変わっていった。




ある日の放課後、HRも終り帰ろうとしていると




「水木、話があるんだけどいいか?」



「うん」




そう言われた私は先に帰っててもらおうと葉月の元へ行くと、なんだかニヤニヤしながら




「後で聞かせてね!」




と言って帰っていった。




「……………」




青山くんと葉月の雰囲気でもしかしたらとは思った。

ドキドキしながら、青山くんの待つ場所へ行き、そのまま二人で歩いて学校の裏にある公園に着いた。

青山くんは私を見つめて




「俺、水木の事が好きなんだ。付き合って欲しい」



「はい、私も好きです」




こうして、私は人生で初めての彼氏が出来た。

その日から部活がない日は一緒に帰ることになった。

一緒にとは言っても、青山くんは終点まで乗っていくので、私が降りる駅までの短い車内での時間だけど。それでも一緒に過ごす時間は楽しかった。




青山くんと一緒に帰る車内で、彼がいた。

朝は今でも見かけるけど、帰りは初めてだった。

私は彼から目が離せなかった。

何故なら、目の上が大きく腫れていて絆創膏が貼ってあったからだ。

まるで殴られたかのようだった。

あんなにキレイな顔なのにそれは違和感しかなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る