愚痴っぽくなってる時あるな、自分。

自分の上にあった天井がなくなって、仕事において、さまざまな自分が見えてくるようになりました。


上司に対して腹の中で文句を溜めている自分に何度も出会い、自分がなんかズレてるなと、昔なら気づかなかった新たな顔に気づき始めている。


ま、天井がなくなったから、言い訳ができなくなって、ちゃんと頑張ろうとしては、何度も転んでいるのだと思う。


去年一本 人間はみんな井の中の蛙なんだなというエッセイを書いたのだけれど、それでまるで呪いでも解けたように自分が客観的に見えてきた。頭の中で考えていることがあっても、表でいう自信がなくて、自分が意見を言えないのは、自分の上司が否定的な人間だからだと思っていて、それで、表の舞台ではなにも言えず、裏でお酒飲んでは演説をぶっていた自分。


どうせ私なんかが色々言ったって、私の上にはガラスの天井があって、なにも聞いてもらえないし、期待されていないし、無駄ですから


と活躍できない言い訳をできていた頃は辛くもあるし、楽でもあったな。


そういう環境から転職して別の世界に入ってみたら、やはり私は新しい自分ができないことに対する言い訳をしようとして、わりと結構やっぱり上司の粗探しをしたり、上司のせいにしようとしてたなと思う。


自分の姿って、わりと鏡に映るままに認識できないものだな。私って、臆病な頃の私から一生懸命変えてきたつもりだったけど、本人としては1万歩歩いてきたつもりが、大した距離じゃなかったのかなぁ。


16パーソナリティ性格診断をやってみたら、自分は提唱者でした。そこに書かれている特徴、否定に弱い。


そうだよね、否定に弱い。


性格診断をした後にきっちり落ち込んだ。他人のせいにして逃げてたのだよなと思う。それではそんな自分を叱って一念発起するか?


どうかな。


弱いままでよくやってるな自分と思いながら、ちょっとだけ頑張って無理はしない。これが重要な気がする。


というか、弱いままで と自分を評するのが間違っている。

妄想の中のめっちゃ強い自分。ドラゴンだって倒してる。

からの、妄想の中のようには飛べない自分。


この乖離をできるだけ小さくすべきだ。

そこまでダメではないぞ自分。上司と自分を比べて、その差に衝撃を受け、自分を慰めるために上司のアラを探す。

そういうどうでもいいことはやめて、上司とは違う自分の良さに目を向けるべきだと思う。他人と比べるからいけない。


野中木葉

2025.06.06

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

毎週 土曜日 10:00 予定は変更される可能性があります

王耳驢馬耳日記 野中木葉 @usteuba

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る