エルワード国

「いやぁ〜馬車に揺られながら景色を見るのはいいなぁ〜何もないけど……」


 満は馬車に乗りながら、大きな草原を走っていた。

 そして、満自身はジンクスの成長速度を見て、やはり自分は異常なんだと思っていた。


「なぁジンクス……お前一日中戦闘してスキルランクがDまでしか上がらなかったんだろ?」


「はい、でも一日でランクDにできたのは凄い方だと思うのですが……」


「そうなのかぁ〜〜」


 満は、一般的な成長速度をジンクスと会話をしながら探し、そして移動中暇だったので爆睡した。

 その爆睡中の夢の中で不思議で神秘的な世界の中に入ったのである。


「きれいな場所だなぁ」


 そう満は神秘的な世界を観ながら感心していると、後ろから最近会ったばっかりの老婆とは違う老婆がいた。


「ちょいとそこの坊や……試練を与えよう……」


 そう老婆が言った瞬間世界は急変し、突如として目の前に大きな門が現れた。


「なんだ?このでけぇ門……」


「坊や。その門の中から幾万の時空を破壊したキングヘルベロスという怪獣が出てくるから、、、そいつを倒すんじゃ……」


 そう老婆が言い終わるとキングヘルベロスが門の中から現れ、急に襲ってきた。

 その際にキングヘルベロスが触れた空間は歪みキングヘルベロスは無限のエネルギーによる空間歪曲により、消えた。


「なんだったんだ?」


 そう満が思った瞬間に後方から黒い炎のブレスが数多の原子を虚無にし、空間自体を破壊しながら突き進んできた。

 それに気づいた満は一瞬で横に避けたが、そのブレスが追撃してきて満にぶつかった。

 その瞬間満の体全体が虚無の侵略とスキル[偉大なる回復の力]による身体の回復が同時に始まった。

 非存在でありながらも存在しているという状態になった満の肉体は別空間に存在するキングヘルベロスの肉体を次元跳躍によって、数多の次元空間と次元時間軸を超越しながら、探していた。


「ここはどうせ夢だから本気で戦おう」


 そう満が決意した瞬間に久々にスキル[絶・無限挑戦の矛]を発動した。

 そして真の本気の一撃を空間に向かって放った。

 すると、空間と次元の壁の因果関係が崩壊し放たれたエネルギーは障害物があったら、破壊or次元跳躍により発生した別方向での移動により回避を繰り返しているとキングヘルベロスにぶち当たった。


「グガァァァァァァ」


 キングヘルベロスは体が崩壊し一瞬にして虚無の究極濃度に到達した─なしがないがないがないがないがないが……─。


「ステータス有限でも無限の威力は出せるのか……」


 そう思っていたらまた、あの老婆が現れた瞬間に巨大な門が消滅した。


「坊や!あんたは勝てたから特別にプレゼントしてやるよ。」


 そう老婆が言った瞬間に「ギフトオープン」と満は言った。


```

□新しいスキルのランクであるZの追加

☑️ステータス上昇効率アップ

☑️経験値獲得効率アップ

☑️完全回復薬

```


「新しいスキルのランクの追加だとぉ」


「使用するに決まってんだろぉぉ」


```

新しいスキルのランクZを追加しました


☑️新しいスキルのランクであるZの追加

☑️ステータス上昇効率アップ

☑️経験値獲得効率アップ

☑️完全回復薬

```


「いえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい」


 そう満は少し叫びながら、夢から覚めたのであった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


 満が眠っていると、いつの間にかエルワード国に到着していたようだ。

 エルフがいる場所に近いからか、周りには森がたくさんあった。

 満は馬車から降り周囲を見渡した。


「ていうか、周りの森に生えている木概要にでかいなぁ」


「はい!エルフの地域の周囲には聖なる力があり、それにより成長が促進されているようです!」


 そうジンクスの説明を聞いた後にエルワードの宿を借り外に出てトレーニングをすることにした。

 ここは森がたくさんあるということなので、猿のような木の上で過ごす生物がたくさんいた。


「よーし、ジンクス。今からお前の戦術の機能を強化する。つまり得意の素早さは封じるということだ」


「なるほど!」


「これに関しては俺も足りてない部分があるから、俺も同じく参加することにするよ」


 満は今まで結構スキルだよりの所もあったため、今までの経験を活かしてスキルを使わずに自身の力─ステータスはALL60ほどにした─で勝つことにした。


 森の奥深くにジンクスとともに移動を始めると、徐々にウキキなどという鳴き声が聞こえ始めた。

 森の最深部に到着すると、鳴き声も大きくなり、うるさいなぁと満とジンクスは思っていた。

 その時、後方から一瞬で小石が超速度で投げつけられた。

 満は素の反射神経が強化されてた為避けれて、ジンクスも余裕の表情で避けていた。


 その後投げられる小石の量が増えてきたため、木の上に登り一体一体猿を倒していった。

 木の上での戦闘は足場が不安定で、最初の10秒ほどはうまく立てなかったが、最後らへんは猿のように戦闘ができたのでやはり、経験の違いによって生まれる差なのかな?と思いながら戦い、戦い終えた。

 森の奥へと進んでいくと、木々が段々とおぞましくなっていった。

 木の色が段々と黒に近づいて、枝も非常に尖っていった。

 そんな場所を進んでいくと、奥に非常に鮮やかな森があったのだ。

 そこに引き込まれるかのようにジンクスとともに移動をしていると、一番中央部分に巨大な大樹があったのだ。

 大きさは100mはゆうに超えるような大樹に鼻のように尖った枝、口のように開いた穴、眉毛のような葉、目のような穴がありまるで人の顔のようであった。


 そう見惚れていると、急に大樹の顔のような部分が動き始めゆっくりと、ず太く低い声で「お主達、ここにたどり着けたのか……」と言った。


「うおっ喋った!?!?」


 そう驚いた声で満が喋ると、大樹は「ここに来たのは200年ぶりか…魔王は元気にしてるかのぉ〜」と懐かしさを感じながら喋っていた。


「魔王?」


 そうジンクスが喋る。

 そして、その直後にジンクスが「貴方って、世界の中で最も強いとされる天上五王の一人である森羅の守り手"リュファス"ですよね???」と質問した。


「そうじゃな、わしの名前はリュファス。太古の人間が付けた名じゃ」


「魔王じゃっけか?魔王は世界征服したいからとわしのもとに力を貸して欲しいと頼みに来たんじゃ!勿論断ったけどのぉ」


 満はこの世界に来て、初めて魔王という名を聞いたが、満が思ってる魔王と同じ感じで一瞬で理解できた。

 そして、満はリュファスに向かって質問をすることにした。


「貴方はどれほどの強さなんですか?」と。


 リュファスは満に向けて、自分のステータスを見せてきた。

 それに満は驚愕した。

 自分はこの世界で最強なのかもしれないという密かに思っていたことが一瞬で潰されたのだ。

 なんと平均ステータスは5E+63なのだ。

 満の今持てる全てのパワーを使用しても、倒せないかもしれない。


「弱き種族には、到底理解できないステータスかのぉ、さてお主のステータスも見せてみるが良い。」


 そうリュファスに言われたので、満は「ステータスオープン」と呟き、青いスクリーンをリュファスに見せた。


```

名前:清水

出身地:日本

種族:異界人エイリアン


レベル:9.86E+36

攻撃力:1.44E+57(*419,430,400)

防御力:9.86E+56(*419,430,400)

素早さ:2.56E+57(*419,430,400)

魔力:8.12E+56(*419,430,400)


【スキル】

SP:9.56E+37SP

・経験値獲得効率アップ(神):MAXランク

・ステータス上昇効率アッ(神):MAXランク

・絶・無限挑戦の矛:MAXランク

・偉大なる回復の力:MAXランク

・スキルの神生成:MAXランク

・神話的貪欲の吸収:MAXランク

・神・暴食的撃破:MAXランク

・万物変換:MAXランク

・神・究極技術:MAXランク

・■■■:Cランク

・究極的成長加速(覇絶):MAXランク


【称号】

・ラビットスレイヤー

・究極超越的難易度の覇者

・ドラゴンスレイヤー

・キングスレイヤー

```


「おぬしも強いのぉ〜まぁわしは天上五王の中での最弱じゃからのぉ〜頑張って超すのじゃ」


「では貴方を倒します。」


 そう満が急に言ったのだ。

 満の心境には"いつ今日の夢のような試練系の夢が現れるか、分からないから急いで強くなりたい"というのがあったのだ。


「天上五王最弱と言っても人知を超越したわしを倒すなど……いいだろう!死んでも知らぬぞ」


 そうリュファスが言い終わると、身体が地面から露出した。

 それは腕は硬い木の集合群で指は無く長く太く、その太い腕がゴリラのように地面に2本付いており、足は岩で構成された全体的にゴリラに近いような容姿になっていた。

 そして、顔は大きくなり、顎には大量のヒゲのような木の根っこが出ていた。

 大きさは優に1kmは超えており、エルワード国の住人はその巨大な巨人をみて、恐怖した。


「おぬしほんとにいいのか?軽くこの宇宙は消し飛ぶぞ?」


「じゃあ、ここよりも高次元の多次元宇宙でやるか」


「そうするかのぉ」


 そう会話をして初の天上五王との戦闘が始まった

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