帰宅

 エンシス国に帰ってきた満を待ち構えていたのは、初心者グループであった。

 最初にカインが満を興奮した表情で「SランクやAランクの人達でも無理と判断したのにめちゃくちゃ強いですね!」と褒めた。

 マサイも同様に褒めて、ジュディは満の力が強大すぎて魔力を感知する機能が働くなったのか、困惑した表情で満を褒めてた。


 それに続く感じで帝国軍や他の冒険者グループも満を褒め、満以外の先陣チームは満に対して謝りに来た。


 その後エンシス国を救った満は、勝利の宴の主役として参加し、その後ギルドにブラックドラゴンの死体を覇金貨5枚で買い取ってもらった─金貨100枚=白金貨1枚(1000万円)、白金貨100枚=魔金貨1枚(10億)、魔金貨100枚=覇金貨1枚(1000億円)。このような値段で買い取ってくれたのは、ブラックドラゴン自体が希少で倒せる人も少なく、素材は強力な装備に使えるためだそうだ(軍事費を全てブラックドラゴン討伐にあてる国もあるそうな)─

 ギルドの中では覇金貨5枚を手に入れるために色々契約書を書き、ついでに満はAランクの冒険者にランクアップした─ギルド側はS超えてZにランクアップさせたいが、それ以上は他のギルドの認証が必要だから、無理だと言っていた。俺からしたら関係ないけどね─。


 そして色々と済ませた満は「もっと色んな世界見るか」と思い旅することに決めたのだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆


 一方その頃神界では、満がいる異世界ディメンシオで初めて指数表示クラスに到達したイレギュラーな存在満の存在に対しての会議が行われていた。


「おい、お前が異世界地球から転生させた奴異世界ディメンシオのバランス破壊できるステータス持ってるけどどうしんの?」


 そう雷神ゼウスが言い、転生神ヘイスを指差した


「いえ、私も想定外です…本来は異世界ディメンシオの魂数の補充のためにゴブリンと合流した時点で殺す予定でした…ただ、何者かが干渉し成長加速系のスキルを与えたようです……」


 そう転生神ヘイスは言い、神たちは満に成長加速系スキルを与えた者は誰なのかという疑問が走った。


「そういえば気になってたんだけど…時間神タイムに聞いたら、そのミツル?が転生した日ってワールドブレイカーとかいう怪物が消滅した日、時間、分、秒、0.00001まで同じなんだよね」


 そう知神アダマスが言った。

 そう次々と神々が話し合い、夢神ドリームがこう発言した


「実は満に夢の中で干渉していた、老婆について調べたんだが、その老婆は過去私達神々からグローバルな世界集合から追放された唯一無二の人物みたいなんだ。

 もしかすると私達に対しての復讐を考えており、その為に満に干渉したかもしれない」


 それに対しても色々な神々が議論を交わし異空間で無限の時間が流れ原子は崩壊し神界が虚無に帰る頃に、神々で一番適当な適当神が「ステータスが神の数値を超えるまで放置でいいんじゃない?それをこえなければ世界崩壊はしないし、世界のバランスが崩れてもまだ、世界回帰ができるし大丈夫っしょ」と言った


 その他の神々もそれに賛同し神界はまた作り変えられた。


◇◆◇◆◇◆◇◆


 満は金を大量に持っているので、豪華な馬車を用意し、荷物をまとめワクワクしながら、エンシス国から近い漁港が有名なバルタナ王国へと向かった。


 その道中で満は完全に忘れしたことを思い出した。


「アシストモードLv2になったけど、あれ許可してないじゃん」


 満は早速「アシストセッティング」とつぶやきアシストモードの設定を始めた。


```

☑️アシストモードのメッセージを脳内に自動通知する

☑️アシストモードのスキルへの干渉の許可

☑️アシストモードの考えに干渉の許可

☑️アシストモードの自動計算機能の許可

☑️アシストモードの自動案内機能の許可

☑️アシストモードのステータス調整の許可


*以下はアシストモードのレベルが2になった場合に解放

□自動レベリングの許可

□自動スキル収集の許可

□自動スキル進化又は融合の許可

□自動モンスター討伐の許可

□アシストモードの演算処理機能の強化


*以下はアシストモードのレベルがMAX(レベル3)になった場合に解放

□回帰した場合の記憶処置の無効化

□回帰した場合のステータス初期化の無効化

□スキルの自動レベルアップの許可

□ステータスへの他者の干渉無効

```


「自動レベリング機能が許可されるの強くね?」


 そう思いながら満はレベル2の機能全てを許可した。


「よし、これでスキルの収集とかが許可されて、バカみたいにSPが稼げるぞ!」


《自動レベリングの設定がONになった為、自動レベリングを開始します。自動レベリングのレベルアップは確認した時に処理されます》


《自動スキル収集の設定がONになった為、自動スキル収集を開始します。自動スキル収集のスキル収集の結果は確認した時に処理されます》


《自動スキル進化又は融合の設定がONになった為、自動スキル進化又は融合を開始します。自動スキル進化又は融合の結果は確認した時に処理されます》


《自動モンスター討伐の設定がONになった為、自動モンスター到達を開始します。自動モンスター討伐は使用者の半径1kmのモンスターが自動でハンティングされます。結果は確認した時に処理されます》


 そう一気にシステムにメッセージが流れてきて、一気にレベルが1上がりました等のメッセージが脳を破壊する勢いで流れてきたため、システムのメッセージの通知をOFFにした。


「あぶねぇ…素早さ9.86E+31がなかったら10^-10秒以内に死んでたぜ…」


 その時急に御者が「うわぁぁあ」という叫び声を上げ、満が驚いて外を見ると山賊が満の馬車を襲っているのだ


「山賊はモンスターじゃないから自動モンスター討伐に討伐されなかったのかな?」とか考えながら、満は馬車から降りた


「おい!そこのやつ…金目の物をよこしやがれ!」


 そう山賊が満にナイフをたてて言っていたので、満は「俺Aランク冒険者だぜ?」と言うと山賊はそれを信じず満に切りかかってきた。

 だが満にそれは効かず無傷の満を見て盗賊は逃げていった。


 満は「無様!無様!」とか思いながら馬車に戻り移動を再開した。

 馬車の中で満は気になっていたことをアシストモードに聞いた。


「そういえば、SPでスキルって買えるの?」


《購入可能です》


 満は「自分の力はもう強大すぎるっぽいから制限かけたいなぁ」と思ったので、いい感じのスキルを探すことにした


「ステータス制限する系のスキルと、ステータスの数値を隠せるスキルってない?」


《Sランクスキルにそれら両方を叶えられるスキル[ステータス操作]が100億SPで購入できます。購入しますか?》


「YESに決まってんだろぉぉぉ」


 そう言い、無事スキル[ステータス操作]を獲得した満は2000億SPを使用してランクをMAXにした。

 MAXにした効果によりスキル[ステータス操作]はスキル[情報操作]になり、ステータスだけじゃなく、情報も操作できるようになったのである。

 これでウキウキでステータスを以下の通りに操作した


```

名前:清水満

出身地:エンシス国

種族:人間


レベル:200

攻撃力:1031

防御力:1022

素早さ:1030

魔力:1009


【スキル】

SP:500

・剣術:Sランク

・魔術:Sランク

・弓術:Sランク


【称号】

・ドラゴンスレイヤー

・キングスレイヤー

```


 もうエンシス国ではブラックドラゴンとかキング種討伐したことが広がっているから、Aランク冒険者よりも少し強いぐらいに設定したのだ。


「よし良いね」


 そう考えたら御者が「つきましたよ」と言い、外を見ると大きなバルタナ王国門がそびえ立っていた。

 そして、その門を問題なくくぐり抜けて外を見ると大きな漁港見えたのである

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