スライムの巣窟

「おい?早くかかってこいよ」


 まずいな。鉄壁放火が一切効かない。

 するとアシストモードが急に起動し《SPを先ほど100手に入れたので鉄壁放火に振ることをオススメします》と語りかけられた。

 満は「その手があったか」と小声で呟き、SPを全て鉄壁放火に振った。


《鉄壁放火がランクFからランクDにレベルアップしたことにより、鉄壁放火時の攻撃力ボーナスが付与されました。》


 攻撃力ボーナス?とりあえずステータスを開こう。

 まだあいつは襲ってくる気配がないからな


「ステータスオープン」


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:25

攻撃力:462(*2)

防御力:251

素早さ:232

魔力:199


【スキル】

SP:0

・経験値獲得効率アップ:Eランク

・ステータス上昇効率アップ:Fランク

・拳術:Eランク

・鉄壁放火:Dランク


【称号】

・ラビットスレイヤー

```


「攻撃力ボーナス強すぎやろ」


 そう思いながら、これならスライムソルジャーに勝てる!そう思いスライムソルジャーに突進した。


「お!きたきた!さぁどんな攻撃を見せてくれるんだい?」


 スライムソルジャーの胸元まで移動し喉に鉄壁放火をぶち込んだ。

 スライムソルジャーは遥か後方に大砲のような速度で吹き飛んだ。


ドゴッッ


 スライムソルジャーが当たった場所に直径10mにはなりそうなバカでかいクレーターができた。

 こりゃあ行けたろ!と思った瞬間に右目が取られた。

 左目でかろうじて見えた景色には右目から血が噴水のように飛び出てる様子が見えた。

 そして、スライムソルジャーは少し苦しそうな顔で「喉殴るなんて無しだろ!まぁ戦闘に無しもクソもないか!」と元気よく言った。

 満は痛さで叫びながら逃げることを選択した。

 あにスライムソルジャーから逃げるなんて不可能だと思うが、あの性格だとかくれんぼとか言っとけば納得するだろう


「これはかくれんぼだからな!お前が5分数えた後に俺を探せ!」


「おっけーーい」


 満は風のように素早く逃げその道中にいたスライムを倒していった。


《レベルが3アップしました。+スキル効果により2レベル上がりました》


 こうレベルアップしていって手に入れたので125SPをステータス上昇効率アップにぶち込んだ。現在3分経過


《ステータス上昇効率アップがランクFからランクDにレベルアップしました。》


 満はアシストモードに荒げた声で「おい!SPでスキルは買えるか?」と問いかけた。

 アシストモードは買えると答えたのでスライムをまた倒していきレベルアップした


《レベルが1アップしました。+スキル効果により2レベル上がりました》


「たったの75SPで買えるスキルはあか?」


《はい。自動回復スキルをお求めなら"矮小なる回復の力"というスキルを購入することができます》


「よし、それで良い!まずは止血からしないと…意識が吹き飛びそうだ!」


《矮小なる回復の力を購入致しました。》


 スキルが購入されたと同時に止血が始まり血が止まった。

 血が止まったことに安堵してると洞窟の奥から「0ーーー!!!」という声が聞こえた。


 俺は無事外に出た。

 だが、スライムソルジャーが外まで追ってくる可能性があるので、近くにいたオーク二匹をぶん殴って倒して─オークに苦戦してた時よりレベルアップしてたため、余裕で倒せた─レベルアップをした。


《レベルが4アップしました。+スキル効果により3レベル上がりました》


 7レベルアップし175SPを獲得した後に満は、アシストモードに「攻撃系のスキルは重複して使用できるか?」ということを聞いたら、YESとアシストモードが答えた。

 よし!それだ!と思った満は175で買えるスキルをアシストモードに聞くと、手斧という攻撃スキルが買えるので、それを購入した。残りSPは25である。


《手斧を購入しました。》


 すると、後方からあのスライムソルジャーが来たのだ!


「おーい!待て待てぇぇぇ」


 勝負の時はこの鉄壁放火と手斧を同時に使う時。

 これが効かなければ俺は間違いなく死ぬ!


満はスライムソルジャーに左腕を掴まれ引きちぎられた。

 だが、満はその隙にスライムソルジャーに一気に近寄り、手斧のように手を振り下ろし、鉄壁放火を使用してスライムソルジャーの首に手をぶつけた。

 すると、手が首の中に入り、首の外に手が出た。


「あれ?なんで俺の美しい筋肉が見えるんだ?」


 スライムソルジャーは自身の首が切り落とされたことに気づいてないようだ。

 切り落とされたスライムソルジャーの頭を最後は思いっきり踏んで、満の勝利で幕は閉じた。


《レベルが12アップしました。+スキル効果により9レベル上がりました》


 この戦闘で一気にレベルが上がったようだ。

 自身のステータスを確認する為に「ステータスオープン」と呟いた。


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:61

攻撃力:1,396(*2)

防御力:702

素早さ:695

魔力:632


【スキル】

SP:550

・経験値獲得効率アップ:Eランク

・ステータス上昇効率アップ:Dランク

・拳術:Eランク

・鉄壁放火:Dランク

・矮小なる回復の力:Fランク

・手斧:Fランク


【称号】

・ラビットスレイヤー

```


 やばいレベルで成長してるなと自分のステータスをみて感心し、これ全部ぶつけられたスライムソルジャーも可哀想だなと思えてきた─攻撃力大体3300の手斧─


 そして、お目当てのスライムのジュエルを取りにスライムの巣窟に戻り、そこからはアクシデントなくスライムのジュエルを無事取れた。

 そこからは寄り道などはせずに無事街に戻って治療を受けた。─治療費金貨1枚─

 ちなみに、きちんとスライムソルジャーの死体を魔道具のバッグに入れておいたから、それの解体を任せて、売ると金貨50枚手に入ったからしばらくは何もしなくて大丈夫そうだなと思うながら、SPをどう使うかに迷っていた。


 現在SPは10550ある。この10550で成長速度加速系統のスキルをレベルアップさせるか攻撃系統のスキルをレベルアップするか迷っていた。

 とりあえずアシストモードに聞くと矮小なる回復の力は350SPでスキルのランクがSに到達して、大いなる回復の力に進化するらしいので、それにSPを使った。

 その後色々と悩んだが、SPはレベルアップで入手できるので、成長速度加速系統のスキルをレベルアップさせることにした。


 ステータス上昇効率アップには5200SPで経験値獲得効率アップには5000SP振り分けよう。


《以下のスキルのレベルが上昇しました。

・経験値獲得効率アップ:F→B

・ステータス上昇効率アップ:D→B

高レアリティスキルがレベルアップしたことによって、AランクスキルがゲットできるAランクボックス×3ゲットしました》


 うおッAランクボックスだって?それは引くしか無いよね!

 Aランクボックスを3個同時に引くと決心した瞬間にシステムにメッセージが現れた。


《以下のAランクスキルを獲得しました。

スキルの魔生成:Fランク

貪欲の吸収:Fランク

暴食的撃破:Fランク》


 AランクってスキルのレベルがAランクじゃなくて、スキルのレアリティがAランクなのねって思いながらも、いかにも強そうなスキルが出たもんだなと思った。


「それぞれのスキルの詳細を教えてくれないか?」


《分かりました。

スキルの魔生成:低レアリティのスキルを複数個集めて、高レアリティの集めた低レアリティのスキルに関連するスキルを生成する(レベルアップした場合良い高レアリティスキルの獲得確率UP)


貪欲の吸収:倒した敵から本来得られる経験値を超えて経験値得られることができる(経験値獲得効率アップと重複可)(レベルアップした場合得られる経験値の量がUP)


暴食的撃破:倒した敵が持ってるまだ未所持のスキルを手に入れる(レベルアップした場合敵が持ってるスキルのレベルのまま又はそれより強化して取得可能)》


 めちゃくちゃ強いやん。

 これ俺最強じゃね?と思いながら今日は宿に戻って就寝した─ちなみにちゃんと治療受けたから目玉と腕はもうなおってる─

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