初めてのクエスト
《アシストモードのインストールが完了しました。アシストモードに設定を行う際は「アシストセッティング」と唱えてください》
この文章が脳内に勝手に流れてきて、満は朝目を覚ました。
満はなんかアシストモードのインストールに2日間かかるなとか言ってたなと思いつつ、「アシストセッティング」と唱えた。
するとステータス画面同様青いスクリーンが俺の目の前にシュンという音を立てながら現れた。
```
□アシストモードのメッセージを脳内に自動通知する
□アシストモードのスキルへの干渉の許可
□アシストモードの考えに干渉の許可
□アシストモードの自動計算機能の許可
□アシストモードの自動案内機能の許可
□アシストモードのステータス調整の許可
*以下はアシストモードのレベルが2になった場合に解放
□自動レベリングの許可
□自動スキル収集の許可
□自動スキル進化又は融合の許可
□自動モンスター討伐の許可
□アシストモードの演算処理機能の強化
*以下はアシストモードのレベルがMAX(レベル3)になった場合に解放
□回帰した場合の記憶処置の無効化
□回帰した場合のステータス初期化の無効化
□スキルの自動レベルアップの許可
□ステータスへの他者の干渉無効
```
「一通り見た感じこのアシストモードっていうのはほぼほぼチート能力やな」
そう思いながらとりあえず青いスクリーンの□の部分をタップして今許可できるアシストモードの機能を全部許可した。
そして確認として、また「アシストセッティング」と唱えた。
```
☑️アシストモードのメッセージを脳内に自動通知する
☑️アシストモードのスキルへの干渉の許可
☑️アシストモードの考えに干渉の許可
☑️アシストモードの自動計算機能の許可
☑️アシストモードの自動案内機能の許可
☑️アシストモードのステータス調整の許可
*以下はアシストモードのレベルが2になった場合に解放
□自動レベリングの許可
□自動スキル収集の許可
□自動スキル進化又は融合の許可
□自動モンスター討伐の許可
□アシストモードの演算処理機能の強化
*以下はアシストモードのレベルがMAX(レベル3)になった場合に解放
□回帰した場合の記憶処置の無効化
□回帰した場合のステータス初期化の無効化
□スキルの自動レベルアップの許可
□ステータスへの他者の干渉無効
```
「よし…きちんと許可されているね」
確認したあと満は宿から出て冒険者ギルドに向かって歩いた。
冒険者ギルドに着くと受付に向かい冒険者登録のための保険と新規登録に必要なお金を支払い無事冒険者となった。
そう喜んでいると受付嬢から「Bランク未満の冒険者は必ず1週間で1回はクエストやモンスターを討伐して活動しないと冒険者という役職が剥奪されるので、気をつけてください!」と、言われたので早急にBランクに上がりたいものだ。
満は受付嬢の話を聞き終わり冒険者ギルドの一番奥にある
満は初めてのクエスト受けようとウキウキした感じで一つのクエストを手に取った。
そのクエストは実に簡単なクエストであり、ただの薬草を取れというもので達成したら銀貨25枚もらえるという激ウマなクエストであった。
簡単だろうなと満が思っていると急にレベルアップした時の通知音と同じ声で《この薬草はヒマテラプ草という名前であり、たくさん生えてますが、ヒナテラフ草と非常に似ており見極めるのが難しいので、そのような金額の報酬になっていると考えられます》と語りかけられた。
これはアシストモードなのかな?と満は思いながら高い金額になっている理由に感心した。
そしてアシストモードに「じゃあヒマテラプ草とヒマテラフ草の違いを見分けるのはどうやるの?」と問いかけたところ《草の葉に斑点模様が1376個付いているのがヒマテラフ草でヒマテラプ草は1375個付いています。現状この違いしか見つかっていません》と、言われた。
クエストには50本集めろ記載させるため結構な地獄的作業を繰り返すこととなる。
「結構めんどくさくないか?」
そうクエスト板の近くでクエストの紙を持ちながら独り言をつぶやいた。
その時アシストモードが《私には自動計算機能ある為一瞬で1375 個数えられますので、代わりにやりましょうか?》と問いかけられたので、YESと心のなかで大声で叫んだ。
それではヒマテラプ草がたくさんあると噂のここから近いヒマイ山の所に満は全力ダッシュで向かった。
ヒマイ山についた満は早速アシストモードの機能をフル活用し、ヒマテラプ草の場所まで自動案内機能で案内してもらい、どれがヒマテラプ草か判断するのは自動計算機能を使用した。
するとものの15分ほどで完璧にヒマテラプ草が回収できたので、帰ろうとしたその時に頭によだれのような少しネバネバした液体が垂れてきたので、上を向くとそこには緑のいかつい顔で牙が口から突き出した顔があった。
一瞬恐怖を覚えた満はその巨大な緑の怪物から10mほど急いで離れた。
その怪物は少し太り気味にオークのような生物であり大きな棍棒を持っていた。
そのオークはブルルルという唸り声をあげながら俺の方に突進してきた。
「うおっ」
そう声を上げた俺は急いでそのオークの突進を避けたのだが、オークは大きな棍棒を大きくそのまま振りかざしてきた。
俺はそれに少しかすったが一応は避けれた。
だが、そのかすり傷は剣で切られたような傷口になっており、それにより満は「一撃でも当たったら死ぬ!」と覚悟を抱き勝つことより逃げることを優先することにした。
オークが棍棒を振りかざした反動で体勢を崩してる隙に全力で走った。
オークは体勢を直した瞬間にスーパーカーのようなスピードで俺を追いかけてきた。
そして、オークは俺に向かって大きな棍棒をぶん投げてきて、俺の胴体にクリティカルヒットをした。
その瞬間俺は前方に大きく吹っ飛び木をいくつも破壊した。
「う…ぐおぉ…うおぉ」
そう悲痛的なうめき声を上げていると後方からオークが迫ってきた。
するとアシストモードが《今だけ防御力にステータスポイントを全て振りますか?》と聞かれたので、YESと答えた。
そしたら、全身の防御力が上昇しオークが近くに来て棍棒で思いっきり攻撃しても前ほどのダメージは受けなかった。
そして俺はオークが棍棒で攻撃したあとの体勢が崩れている状態の隙を突き、アシストモードに攻撃力に全振りしてもらいオークの腹に向かって関節加速パンチを使って攻撃をすると、オーク腹がエグれてオークが悶絶し始めた。
オークは「グボォォォォォォォォ」という悲痛な叫び声を上げその隙に、最後のとどめとしてオークの顔面に向かってパンチを放ち無事オークに勝利した。
そして、《レベルが5アップしました。+スキル効果により3レベル上がりました》と流れてくると同時に《スキル:経験値獲得効率アップがFランクからEランクレベルアップしました。》という音声と《スキル:拳術がFランクからEランクレベルアップしました。》と聞こえた。
そして最後に《スキル:防御の砦とスキル:攻撃の大砲を獲得し、アシストモードがスキル同士を融合させた結果鉄壁放火を獲得しました。》というメッセージが聞こえた。
レベルアップした満のステータスを見るために満は「ステータスオープン」と唱えた。
```
名前:清水満
出身地:日本
種族:人間
レベル:18
攻撃力:108
防御力:102
素早さ:113
魔力:96
【スキル】
・経験値獲得効率アップ:Eランク
・ステータス上昇効率アップ:Fランク
・拳術:Eランク
・鉄壁放火:Fランク
【称号】
・ラビットスレイヤー
```
思った以上にステータスが上昇しており嬉しい気持ちに浸かりながら、魔道具店で買ったバッグにオークの死体を詰め込んだ。
その後、ヒマイ山からなんとか下り病院に行った。
幸い冒険者の保険に入っていたため治療費は安く済んだ。
軽い治療を済んだあとに冒険者ギルドに行きヒマテラプ草50個届け銀貨15枚を受け取ったあとに病院にまた行き2日間ほど治療を受けた。─傷を自動で癒やす魔道具などもあるため素早く治療ができる─
そして俺は完全に回復したらまた冒険者ギルドの方へと新しいクエストをやるために向かったのであった。
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