ゴブリンの巣

 ゴブリンが俺に向かって猛ダッシュをしてきた。その手にはメリケンサックのようなものがはめられており、これに殴られたらまずいと思った俺はゴブリンを思いっきり蹴った。

レベルアップのせいかゴブリンを一撃で倒すことに成功した。ただ、ゴブリンは鎧をつけてた為足へのダメージがすごく足の骨にヒビが入ったそうだ。


 ゴブリンは俺が仲間を蹴ったことに対する怒りでゴブリン全員が俺に向かって突っ込んできた。

 俺は小屋のドアを取り外しゴブリンに向かって急いで投げると、ゴブリン3匹を倒すことに成功し、次から次へと来るゴブリンを素人のぎこちないパンチで頑張って倒していった。

 途中ゴブリンは棍棒で俺の頭を殴って来たが不思議とそこまでのダメージはなかった。


 ゴブリンの兵士達を全て倒し終わると《レベルが1上がりました》というメッセージが届いてきた。

 レベルが上がった俺のステータスとゴブリンの兵士達と戦う前に届いたギフト3個が気になったので、ゴブリンの小屋に戻り確認を始めた。


 届いたギフトというものが気になったため最初にそのギフトとやらを確認することにした。

 ギフトの確認方法を知るために「ヘルプモード」と唱えると以下の詳細が出てきた


《ギフトの確認方法:「ギフトオープン」と唱えるとギフトの内容がわかります》


 こう書いてある青いスクリーンが表示されたので、「ギフトオープン」と唱えた。

 そうするとまた青いスクリーンが目の前に表示された。


```

□ステータス上昇効率アップ

□経験値獲得効率アップ

□完全回復薬

```


 こう表示されたので疲労した─千切れた指やナイフに刺された手─を回復させるために完全回復薬をまず最初に獲得した。するとまた青いスクリーンが現れて


```

完全回復薬を使用しました!!


□ステータス上昇効率アップ

□経験値獲得効率アップ

☑️完全回復薬

```


 と、完全回復薬にチェックがつけられた。そして、完全回復薬を飲むと俺の手が完全に再生し今までの疲労感全て消し飛んだ。

 その次に経験値獲得効率アップとステータス上昇効率アップを使用した。


```

経験値獲得効率アップとステータス上昇効率アップを使用しました!


☑️ステータス上昇効率アップ

☑️経験値獲得効率アップ

☑️完全回復薬

```


 そう書かれたと同時に自動的にステータスウィンドウが開かれたと思ったら新しいスキルとして追加されていた


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:4

攻撃力:20

防御力:18

素早さ:22

魔力:5


【スキル】

・経験値獲得効率アップ:Fランク

・ステータス上昇効率アップ:Fランク


【称号】

なし

```


 若干ステータスの上がり幅が上がったのか?と思いつつこのスキルのランクについて知りたいので、「ヘルプモード」と唱えた。


《スキルランクとは、そのスキルの熟練度をランク別に表示したものでありF〜SSSまであり、超越スキルと呼ばれるものはZランクまであります》


 つまり俺の今のスキルは熟練度がないに等しいレベルと言い切れるな。

 俺はそう思いつつまた小屋から出て、ゴブリンの巣の探索を始めた。


「ゴブリンの兵士とに戦闘中は気づかなかったけど、コイツラちゃんと柵やら監視塔のようなもの作ってるんだな」


 そう俺は感心しつつゴブリンの巣の中央部分にある大きな建物に向かって歩いた。

 その歩いてる時にゴブリンの家族のようなものが俺のことを凝視してきた─おそらくゴブリンの兵士の中に自分達の父親などがいたのだろう。少し心が痛むな─


 そして、俺はゴブリンの巣の中心部分の大きな建物に足を一歩入れた瞬間にバシュッという音とともに斧のようなものが俺の顔スレスレで投げられてきた。


「!?!?!?」


 当たってたら死ぬところだった…そう思ってたら真上から大きなゴブリンが俺の目の前に飛んできた。


「で…でけぇ…3mはあるな…」


 そう小声で喋るとゴブリンキング適当に名付けたが俺の方に向かって拳を振り下ろした。


ドゴンッ!


 そう重々しい音がゴブリンの巣に鳴り響いたと同時に地面に小さいクレーターができた。

 その時俺は瞬時に悟った「ムリムリムリ!\(^o^)/オワタ」と……。

 またゴブリンキングが俺に向かって拳を振りかざす。それを俺は避けゴブリンキングの腹部に本気のパンチを打ちはなった。

 だが、ゴブリンキングの腹筋は鉄のような感触がし、全く効かなかった。


「ほんとにまずいな……」


 とりあえず俺は逃げるを選択した。この判断は良かったと俺は思った。

 だが現実は甘くない。逃げようとする俺の足をゴブリンキングがつかみ、ゴブリンの木製の家に向かってぶん投げたのだ。


バゴッ!


 木が砕ける音がゴブリンの巣全体に鳴り響いた。俺はレベルアップをして防御力が強化されたから、即死はしなかったが、何個かの骨は折れたようだ。

 俺は骨が折れて動きにくい体を引きずりながらゴブリンの巣から脱出しようとしたが、柵が非常に邪魔だ。

 俺が虫のように這っているとゴブリンキングが近づいてきて拳を振りかざしてきた。

 俺はその時に頭をフル回転させ、ゴブリンキングの拳を掴んで避けて男なら誰でも効く─多分ゴブリンキングも男─金的蹴りをお見舞いした。


 俺の作戦が成功し、ゴブリンキングは悶絶をし始めた。「ざまー見やがれ」そう思いつつ金的にさらに追い打ちをかけた。

 するとグチョという音が聞こえた。


「あ…潰れた」


 ちょっとやりすぎたかな?と思いつつ俺がふっ飛ばされたときにばらばらになった木の破片を持ってゴブリンキングの喉をグサッと突き刺した。

 辺り一面に血の海が出来、うわぁ…と思っていると《レベルが3上がりました》というアナウンスが聞こえたのでステータスを確認しようと「ステータスオープン」と唱えた


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:7

攻撃力:42

防御力:40

素早さ:43

魔力:25


【スキル】

・経験値獲得効率アップ:Fランク

・ステータス上昇効率アップ:Fランク


【称号】

なし

```


 う〜ん…スキルはレベルアップしないなぁなんて思いながらゴブリンの巣から出た。

 ゴブリンの巣の門を通り抜けると断崖絶壁のところにゴブリンの巣があったようで、だだっ広い森が見え、その先に国のようなものがあった。


「あの国を目指すか…」


 そう思った俺はゴブリンの巣から下り森の中に入り多分国の所に向かった─まぁ多分国やろ。なんか結構デカかったし─。


「こりゃぁ…遠そうだなぁ」

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