無限成長物語〜無限を超えてインフレをし続ける〜

ごま

異世界

初めての異世界

異世界転移とゴブリンとの戦闘

現代の地球の中には多種多様な生物が存在する。その多種多様な生物の中には知的生命体であるホモ・サピエンスが増えている。そのホモ・サピエンスは様々な学問を築き上げ今までの地球の常識を覆してきた。そして、そのホモ・サピエンスは現在奴隷のように社会の中で働き目的も無い労働を繰り返していった。その繰り返しの輪廻の中にいる平凡な一人の人物である清水満はいつの間にか異世界に転移していた。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


何故だ。俺は普通に家に帰っていたはずなのに…いつの間にか別の場所に来てしまったようだ。辺り一面木!木!木!驚くほどの木がある。そしてこの木は普通の木よりも大きい気がする…?

まぁそんなことは置いといて、どうやってここを脱出するかだよな。俺はそんなことを思いながら右手で頭をポリポリとかいた。

とりあえず移動するか。そう思って草をかき分けながら森の中を移動していった。


およそ5kmは歩いたが、まだこの巨大な森からは脱出できていない。俺は普段運動していないのでもうへとへとだったので、ここで一旦休憩を取ることにした。そこで初歩的な疑問にぶち当たった。それは「どうやって俺はここに来たんだ?」という疑問である。


「もしかして…俺…誘拐された?」

そう思っていると、突然背後からガサガサという音が聞こえた為振り向くとそこには、小さく肌は緑で、棍棒というよりかは木の枝?を持ったThe・ゴブリンのような生命体がいた。


「ハ、ハーロー……?」

そう弱々しい声で挨拶をすると急に唸りは始めると同時に走り始め、俺の方に向かって突進を始めた。

俺が反射的に思いっきりぶん殴るとゴブリンの尖った鼻は綺麗に折れゴブリンは悶絶し始めた。その隙に俺は急いで逃げていった。


「なんだよ。あのゴブリン見てぇなやつは!

ここは異世界かなんかなのか!?

ハァハァ少し疲れたな」

そう思い立ち止まって振り向くとゴブリンが俺を追ってくる様子もなかったため、少し休憩を始めた。


休憩を10分ほど取ったあとに結構走った為喉が渇いたので川を探しにまた歩き回ろうとした、その時にバシュッと音を立て森の奥深くから弓矢のようなものが飛んできた。俺はなんとか避けたが、次から次へと弓矢が飛んできた。

「あのゴブリンが報復に味方を連れてきやがったッ!」

そう叫びながら逃げ回った。狩猟などもしない、戦争などもしていない平和ボケした日本人が弓矢を持ったこの森の住人に勝てるわけがないだろう。何見考えずに逃げるウサギのように逃げ続けた。

逃げ続けるうちにゴブリン達も追いかけてきて、一匹のゴブリンが放った弓矢が俺の手の小指を貫き小指が千切れた。あまりの痛さに倒れ悶絶していたら、ゴブリンが俺の方に駆け寄りナイフのようなもので、俺の手を刺した。

たくさんのゴブリンが俺のもとに来た。痛さで薄れゆく意識の中でゴブリンの数を数えたところ11人ほどいた。そして、俺は気絶した。


俺が気絶から覚めるとどこかの小屋で縄に繋がれていた。そこにゴブリンがキキキッと言いながら小屋に入ってきた。そのゴブリンはナイフのようなものを持っており、俺に近づくとナイフで俺の皮を剥いだ。今までの人生の中で味わったことのない苦痛襲われ本能的に死ぬと思ったのか、思いっきりゴブリンに向かって頭突きをしてゴブリンの頭をかち割った。このようなことは普通はできないのだが、多分火事場の馬鹿力のようなものが働いたのだろう。

そして、ゴブリンを倒すと同時に俺の脳内に《レベルが1上がりました》という女性の声が聞こえてきた。その次に《ステータスを適用します》という声が聞こえ以下の順番で音声が次々と聞こえていった。


《ステータスを閲覧するには「ステータスオープン」と唱えてください》

《他人のステータスを閲覧するには「[対象名]のステータスオープン」と唱えてください》

《ではアシストモードのインストールをします。インストール時間は2日です。》

《その他の詳細は「ヘルプモード」と唱えると詳細を閲覧できます》


この順番で聞こえてきたので、試しに小声で「ステータスオープン」と唱えた。

すると俺の目の前に青色のスクリーンが表示され以下のステータス画面が表示された


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:2

攻撃力:13

防御力:10

素早さ:14

魔力:1


【スキル】

なし


【称号】

なし

```


なんとも一般的なステータスだなと思ったが、魔力が1あるのが気がかりだな

魔力についてはヘルプモードを使って聞くことにするか

「ヘルプモード」

そう唱えるとまた青いスクリーンが現れ魔力についての説明が書かれている


```

魔力とは、エネルギーの一種であり、魔法や魔道具などの原動力となる

```


結構シンプルだな。まぁいい。今俺がやることがこのゴブリンの集落(多分)から逃げる又は攻略することだ。攻略に関してはほぼ無理だろうな。そう思ったらドアがガチャっと開いた。そこからおそらく仲間が帰ってこないのを不審がって見に来たゴブリンが現れた。

私は一瞬でドアの後ろに隠れ、ゴブリンが小屋の中に入ってきたところを人生初の本気のパンチをお見舞いしてやった。するとゴブリンの頭の頭蓋骨が割れたようなゴキュッという音が小屋全体に鳴り響いた。


「なんか俺…今までよりも強くなってね?これがレベルアップの力……?」


不審がりながら倒れたゴブリンにまたがり殴っていった。平和ボケした日本人がこんなことできるわけ無い!ともしかすると思う人もいるかもしれないが生きるor死ぬの世界に行ったら誰でもこうなるのだろう。

そして、ゴブリンを倒したら、小屋の中に3匹ほどのゴブリンが入ってきた。個人的には1体ずつ戦っていきたいが、本気パンチでゴブリン1体は倒せるので、まぁいけるだろ精神でゴブリン3体にパンチを入れていった。

自然とちゃんとした戦闘はできたことに我ながら驚いた。そしてゴブリン3体を倒したら《レベルが1上がりました》という音声がまた脳内に響き渡った。

そしてステータスを確認するために「ステータスオープン」と唱える。するとまた青いスクリーンが現れた。青いスクリーンには


```

名前:清水満

出身地:日本

種族:人間


レベル:3

攻撃力:16

防御力:14

素早さ:18

魔力:3


【スキル】

なし


【称号】

なし

```


と書かれており、俺の身体能力が上がっていた。身体能力が1上がるとどれぐらい強くなるのかが未知数の為どれほど強くなったのかが、分からないが強くなっていることは確定事項の為とりあえずこの小屋から出ることにした。


ガチャッ


小屋の扉を開けると木で作った簡易的な鎧を身にまとったゴブリンの兵士?のようなものが小屋を取り囲んでいた。それを見た瞬間に《ギフトが3つ届きました》というメッセージが脳内響き渡ったと同時にゴブリンの兵士が俺に襲いかかってきた。

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