第23話
「キラーズライフ」23
ー刃月宅ー
ー翌日ー
刃月「本当に無事に帰って来てくれたんだな…」
リア「うん…まぁね…」
刃月「そうだ。リア、今日はどこか遊びに行こう」
リア「え…?」
刃月「せっかく無事に帰って来たのに何もなしじゃつまらないだろ?」
刃月「リアが無事だったことを祝ってやりたいんだよ」
刃月「それに…リアにはちゃんと謝らないといけねぇからな…」
刃月「お前を1人にしたからあんなことが起きちまったんだもんな…」
リア「・・・」
リア「そっか…」
刃月「・・・」
リアの様子がどうもおかしい…
普段のリアの明るさが感じられない…
それに…俺に再会したときに浮かべた微笑も…どこか物悲しそう(ものがなしそう)だった…
リアに…何かあったとしか思えない…
まぁ…無事に帰って来てくれただけありがたいんだが…
ー遊園地ー
刃月「どうだ!リア!このコーヒーカップ目が回ってだいぶ気持ちわr…た、楽しいぞ〜!?」
俺は回転するコーヒーカップの中から、外で見ているリアにそう言葉を投げかけてみる。
リア「うん…楽しそうだね…」
そう言ってまたリアは微笑を浮かべた…
う〜ん…これじゃダメか…
刃月「よし!リア!次はジェットコースターだ!行くぞ〜!」
リア「ちょっと待って〜…」
(ジェットコースター)
刃月「うおぉぉぉ〜!!はえぇ〜!!早すぎてマジで酔って…おぇぇ〜…」
刃月「た、楽しいぞ〜!リア〜!」
リア「わぁ〜…とっても楽しそうだね〜…」
リアはジェットコースターには乗らない…か…
ならば…次だ…!
〜4時間後〜
刃月「ぜぇ…ぜぇ…ふぅ…どうだ…?リア…?今日は…楽しめた…か…?」
リア「うん…私は楽しかったよ…刃月も楽しかった…?」
そう言ってリアはまた同じ微笑を浮かべた…
どうしてだ…?
何が足りない…?
どうしたら…そんなに悲しそうな顔ができるんだよ…リア…
リア「ねぇ…刃月…しばらくの間…私について来てくれない…?」
刃月「えっ…?」
リア「ただ…今だけは…何も聞かないでついて来てほしいの…」
刃月「そうか…わかった。リアがそう言うなら何も聞かないさ…」
お前がまた明るい笑顔を見せてくれるなら…なんだってするさ…
そう言って、俺たちは遊園地を後にした…
つづく…
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