第21話

「キラーズライフ」21


リア「・・・」


私は…刃月が家を出てから…ずっと座り込んでいた…


リア「お父さん…お母さん…」


私がそう呟いた瞬間だった…


ドゴーン!!


と、大きな音が鳴り響いた…!


音がしたのは玄関からだった…


私が部屋を飛び出るとそこには…


黒い衣服をまとった謎の集団だった…


リア「あなたたち…!何者ですか…!?」


最悪なことに…私は武器を持ち合わせていなかった…


だからこそ…私は彼らに問いかけることしかできなかった…


すると目の前の1人の黒服の男が答えた…


???「お迎えにあがりました。イオリ様」


私の過去を知っているということは…彼らは…


???「すでにお迎えの準備は整えてあります。どうぞこちらへ」


そう手を差し伸べる男の手を私は…


バシッ!


リア「あなたたちが私の過去を知っているとしても…私はあなたたちについていくつもりはないわ…!」


???「イタタタ…これは手痛いですな…しかし、イオリ様」


???「私たちはあなた様の過去を知っていても、あなた様自身がご自分の過去をご存知ないのではないですか?」


リア「・・・」


彼らの言っていることは正しい…でも…それでも私は…!


???「そんなに抵抗されては私らも手加減できかねますが…それでもよろしいのですね?」


リア「ッ…!」


この人たち…きっと今の私よりも強い…


でも…それでもやるしかないのよ…!


刃月のために…!


・・・


ー???ー


あれ…わたし…なにしてたんだっけ…?


あぁ…そっか…わたし…あの男にやられて…


ここは…


○○○「やっと目が覚めたか…」


リア「…ッ!」


○○○「ようやっと見つけたぞ…イオリ…」


リア「・・・」


この男は…


○○○「そうだったな…お前は過去の記憶がないんだったな…」


○○○「ならば改めて自己紹介といこう」


○○○「俺はここ、街灯事務所の所長をやっている蛇碌(だろく)だ」


街灯事務所…たしか刃月が言ってた…"紫の涙"の所属している事務所…!?


どうして…そんなところに私は…


蛇碌「やはり覚えていないか…」


蛇碌「まぁ無理もない…あんなことがあったあとじゃ記憶が飛んでも仕方がない…」


あんなこと…?


蛇碌「君の過去…約1ヶ月前に何が起こったか…全てを話そう…」


・・・


つづく…

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