第12話
「キラーズライフ」12
〜同時刻〜
ー刃月宅ー
刃月「・・・」
俺はそいつが帰ってくるのを待っていた。
刃月「・・・」
時計を見てみる。
刃月「12時半を過ぎたか…」
思ったよりも時間がかかっているみたいだな…
刃月「・・・」
「コンコンコン」
刃月「!」
そこで俺は扉をノックする音を聞いた。
一応念のため俺の相棒を手に構え、その扉に近寄る。
「ガチャ…」
扉を開け、一歩後ろに下がる…
その扉の後ろから出てきたのは…
リア「ん…?刃月…?」
リアだった。
刃月「ふぅ…お前か…警戒して損したぜ」
リア「?」
刃月「俺をライバル視している輩が襲撃に来たのかと勘違いしただけだ。気にするな」
リア「ライバル…?」
刃月「まぁそんなことはどうでもいい」
刃月「よく無事に帰ってきたな、リア」
リア「・・・」
リア「うん…!」
刃月「お、おい!いきなり抱きつくなよ!」
リア「えへへ…刃月のおかげで帰ってこれたよ…!」
刃月「ふっ…そうか…」
俺はリアの頭を撫でた。
刃月「さて…主役も無事帰ってきたことだし…」
俺はリアをリビングに招待した。
リア「!」
そこで俺たちが目にしたのはテーブルの上にずらりと並ぶ豪勢な食事だった。
刃月「ふっふっふ…これ全部、お前のために用意してやったんだぞ?笑」
リア「こんなにたくさんのご飯…どうやって用意したの…!?」
刃月「ふっふっふ…だてに殺し屋を10年もやってねぇよ笑」
そうだ。ここにあるのは全部俺の貯金から引き下ろして用意したものだ。
ここだけの話、まだ貯金の1割も使ってない…
刃月「さぁ!今日はたらふく食って、たらふく飲むぞぉ!?笑」
リア「!」
リア「ありがとっ…!刃月っ…!」
その後…丸一日動けなくなることをこのときの俺たちはまだ知らない…
つづく…
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