第11話

「キラーズライフ」11


ー地下牢ー


所長「さて…お前が持っている情報、"紫の涙"について知っていることを全て吐いてもらうぞ?」


"紫の涙"…等級1段の"色"と"異名"を持つ史上最強の殺し屋と呼ばれた者…


名前も…性別も…容姿も…何ひとつわからない謎の殺し屋…


唯一渡り合えるとするならば…うちの刃月ぐらいだろう…


そんな奴の情報を持っている者を取り逃がすほど俺は甘くない…


情報屋「うぅ…全て話せば俺は殺されるんだろ…?」


情報屋「そうとわかっているのに話すバカがいると思うか…?」


その男は息切れしながらその言葉を発した。


所長「たしかにそれもそうだな」


所長「ならばこうしよう」


そう言って、俺はそこにある書類を手に取る。


所長「え〜と…?○○町✖︎✖︎区▲▲裏路地…」


情報屋「!?」


情報屋「な…なぜその場所を…」


そうだ。


俺が言ったその場所はその男の家族が暮らしている町の名前だった。


所長「そりゃあ知っているとも…俺たち殺し屋はターゲットにした奴は誰であろうと調べ尽くす…」


所長「名前、年齢、体重、住所、好きな女のタイプから生えている髪の毛の本数まで…その他全て…」


所長「お前はもう俺たちに目をつけられた時点で詰んでいるんだよ…」


俺はニヤニヤとしながらその男の酷く絶望した顔を見る。


所長「まぁ、お前が紫の涙について情報を吐いてくれればお前の家族には手を出さないつもりだがな」


情報屋「ほ、ほんとか!?」


所長「あぁ、もちろんだとも」


情報屋「わ、わかった!紫の涙の情報を言えばいいんだよな!?」


所長「ふむ…最初からそれでいいのだよ…」


そして…そこで俺は思いもよらない情報を耳にするのだった…


つづく…

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