第9話

「キラーズライフ」9


手紙にはこう書かれていた…


「チャールズ事務所に就任おめでとう。君には初の依頼となるが、今回は殺しの依頼ではない。とある情報屋を生け捕りにして欲しい。ターゲットの場所はこの下に書いてある。我々は殺し以外にもこういった依頼も稀に流れてくる。邪魔をする者は容赦なく殺してしまっても構わない。なんとしてでも任務を遂行するように」


とのことだった…


思ったよりもあっさりした感じでちょっと驚いたけど…


任されたからにはやり遂げないとね…


ーターゲット住宅ー


リア「ここがターゲットの居場所ね…」


私はその建物を見てそう呟いた…


扉の前には見張りが2人…


殺れるだろうか…?


リア「・・・」


本当に…私に殺しができるのだろうか…?


いや…刃月が家で待ってる…


なら…私はやるべきことをやるだけ…!


〜数分後〜


リア「・・・」


見張り1「おい、そこの少女、止まれ。これ以上はこの家に近づくな」


リア「・・・」


見張り1「おい、聞いてるのか!?」


見張り1「早く…下が…」


見張り1「うぐぁぁぁぁ!!」


見張り2「な、なんだ!この女!まさか殺し…ッ!」


リア「・・・」


私はその見張りを容赦なく切り捨てた…


人の首を切るのは…初めてのような…いや…懐かしいような…そんな感覚がした…


私はその死体を横目に扉に手をかけ…部屋の中へ入っていった…


ーターゲット対面ー


情報屋「ま、待て…!一旦待て…!殺すのは勘弁してくれ…!」


私はそのターゲットの片足を切断していた…


なるべく痛めつけないように連れ去ろうとしたのに…暴れるから…


リア「・・・」


私はその男に詰め寄った…


情報屋「ま、待て!俺は情報屋だ!お前に少し情報をやろう!」


情報…?そんなものに興味はない…


だから…私はその片腕を…


情報屋「よし!わかった!イオリ様!あなた様にあの事件の詳細を教えましょう!」


イオリ様…?誰のことだろう…?


情報屋「何をポカンとされているんですか?あなた様は"イオリ"様で間違いないでしょう!?」


まさか…それって…私の記憶がなくなる前の本当の名前…!?


リア「あなた…何を知っているの…?」


私はその男に武器をあてがう…


情報屋「もちろん知っていますとも!あなた様が…」


男は一拍を置いて…そう告げた…


情報屋「あなた様が"ウォルター商会長の娘"であることを!!」


つづく…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る