第2話

「キラーズライフ」2


〜1ヶ月後〜


ー外ー


刃月「はぁ〜…今日は仕事もないから暇だな〜…」


刃月「あ、そういえば最近ここの近くに新しいサンドイッチの店ができたんだったな…」


刃月「たしかハムハムパンパンって名前のサンドイッチが売られてたはず…」


俺がそう呟きながら道を歩いていると…


???「おらぁ"!お前はまともに掃除もできねぇのかぁ"!?」


○○○「ご、ごめんなさい…」


そんな男の荒げた声と女の声が聞こえてきた。


気になってその声のもとを辿って見てみれば、鞭を持った太った男とボロボロの服を着た紫色の瞳をした少女がいた。


あぁ…よく見る奴隷ってやつか…


お前たちの世界ではありえない話かもしれないが、この世界ではそうゆうことはよくある。


殺し屋だってそうだ。


ありとあらゆる殺し屋の事務所が存在している。


???「もういい…殺してやる…」


男がそう言って剣を持ち出した。


あぁ…あの奴隷も殺されるんだろうなぁ…


???「お前の代わりなんざ…」


そう言って男はその剣を構え…


???「いくらでもいるんだよぉ"!!」


その剣を振りかざし…


○○○「誰か…助けて…」


その声が聞こえた瞬間…


???「な、なんだお前は!」


刃月「いやぁなんでだろうねぇ…?身体が勝手に動いちまってなぁ…?」


刃月「なんでか知らんけど、そこの女を見捨てられなくてなぁ…?」


刃月「邪魔させてもらったぜ笑」


???「お前ぇ…!一体どうやって俺の剣を止めた…!?」


刃月「ん?どうやって?って普通に止めただけだぞ?」


???「そんなわけがないだろぉ"!!」


男がそう声を荒げる。


???「俺は等級7段なんだぞぉ!?お前みたいな若造に止められるわけがないんだぁ"…!」


男がそう叫びながら俺に斬りかかってきた。


俺はそれに対して武器を構え…


刃月「その首…一太刀で切り捨ててやる…」


???「うぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!」


〜数分後〜


刃月「ふっ…9段に負けてるようじゃお前は7段を名乗る資格なんてなかったってわけだ」


俺はその死体に向かってそう吐き捨てた。


そして…


刃月「おい、立てるか?」


俺はそこで腰を抜かしている少女に声をかける。


○○○「うん…ありがとう…」


そう言って少女は俺の手を取る。


○○○「あの…あなたは…」


刃月「んぁ?おれ?俺は仕事で殺し屋をやっている者だ」


○○○「殺し屋…」


○○○「もしかして私のことも…」


刃月「いや、そんなつもりはねぇよ」


○○○「だったらどうして…」


刃月「昔の俺に似てたからかな?なんか身体が勝手に動いちまったわ笑」


○○○「・・・」


刃月「そういや、お前名前は?」


○○○「わからない…思い出せないの…」


刃月「ほ〜ん…」


刃月「で、お前これからどうする?」


○○○「え…?」


刃月「この世界を1人で生きていくのは正直厳しいぞ?」


○○○「じゃあ…あなたについていく…」


刃月「ふぁ?ついていく?おれに?」


○○○「ダメ…?」


刃月「ぐっ…そんな目で俺を見るなよ…」


刃月「はぁ…仕方ない…お前の主を殺したのは俺だし…最後まで面倒見てやる!」


○○○「ふふ…じゃあこれからよろしくね…えっとあなたの名前は…」


刃月「そういえば、自己紹介をしていなかったな」


刃月「俺の名前は黒鉄刃月」


○○○「刃月…かっこいい名前…」


刃月「よし、今日から俺がお前の主だ!」


刃月「あとお前には名前をつけてやらないとな…何か希望はあるか?」


○○○「う〜ん…特には…」


刃月「じゃあ俺が勝手に決めちまうぞ?」


○○○「うん…」


刃月「今日からお前の名前は…」


一拍を置いてその名を呼ぶ。


刃月「"リア"だ!」


つづく…

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