第2話

*昼のブランコ


陽気に漕いで漕いで

天まで届け


雲に混じって空高く


飛べない少女は

昼のブランコを漕ぐ



 宙で止まったまま

腰かける



満足したの?

もういいの?


コクりと頷き

空の中


それでも背中が寂しそうなのは

何故?


笑ってるの

泣いてるの


見えないものを追っている

無いものを探してる


そのうち

まっ逆さまに

落っこちる

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ブランコ @oboto

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