第27話
「さぁ……アビリア星を出てからどの位経つのか分りませんし、それに……元々私には年齢が有りませんので」
「えっ……ミリアの星には時間とか無いの?」
「いいえ、そうではありません。年齢が無いのは私が……人工生命体だからです」
「人工生命体?まさか……」
「嘘ではありません。私は共生型としてマスターに造られたトライアルタイプなのです」
「そんな……」
いくら科学が進んでいるとしても、ミリアのような生物いや、生命をこれ程精巧に創れるものなのだろうか?愛丸には到底信じられない。しかもミリアはトライアルタイプだというのだ。
「マスターはグロックナー博士といって、バイオ工学の第一人者でした」
愛丸は既に頭の中がスライム状態、もはや何を訊いて良いのか分からなくなってしまっていた。
それでも辛うじて次の質問を頭の中から探し出した。
「ミリアは共生型だって言ったよね?確か……栄養源がどうとかって……」
「ええ、マスターから栄養源を供給していただきます」
「ところで、ミリアの栄養源って……何なの?」
「血液です」
ミリアはハッキリと答えた。
「え、まっ、まさか……血を吸うなんてこと、有る訳ないか……ハハ……」
愛丸はミリアの答えについおかしな事を想像してしまった。
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