第26話
愛丸が部屋に戻ってみると、ミリアは縁側に座って外を見ていた。
愛丸は自分も縁側に出てミリアの隣に腰を下ろす、いつの間にか雲が晴れて月が出ている。
その淡い光に照らされたミリアの姿はとても綺麗で神秘的に見えた。
「月を見ていたの?」
愛丸は月を見やって言った。
今日はちょうど十五夜で満月だ。
「ええ。とても綺麗ですね」
「ミリアの星には衛星は無かったの?」
「有りましたよ、こんなに大きくはありませんでしたが」
ミリアはそう言うと、改めて月を見上げると
「本当に綺麗だ……」と呟いた。
「その、ミリアの事……聞かせてくれないかな……一緒に暮らすんだから最低限の事は知っておきたいんだ」
「そうですね、何からお話しましょうか……?」
「ミリアは何処から来たの?」
愛丸は極、有触れた質問をした。
「私の星はアビリア星と言って、この地球の有る銀河星雲団とはまた別の星雲団にある小さな星です。でも、アビリア銀河のダークマターをジャンプした時に計器が故障して座標が分らなくなってしまいました」
「じゃあ……歳は?ミリアは何歳くらいなの?」
愛丸は、さっき清一郎がミリアの歳の話をした事を思い出して聞いた。
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