第69話
「これは…イヤリングです。」
「…そう。開ける気はないの?」
何度も行ったり来たりして耳の輪郭をなぞる理人さんの指がくすぐったい。
「どうかな…、痛そうだし。」
開けてみたい気持ちはあるけど、痛いのは嫌だな。
耐えられる自信がない。
「…そう。」
あたしから外された視線を、あしたから離れた指先を寂しいと思うなんて――――
――――――どうか、してる。
―――だめだ。
熱を持ち始めた頬を誤魔化すように足早に部屋を出ようとすると、扉の前にトン、と腕が伸びてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます