第68話
髪を耳にかけているせいで顕になったそれは、間違いなくあたしの心臓を鳴らす要因だった。
「ピアス…つけるんですね。なんか意外で。」
きっとあたしは今、世間一般で言うギャップ萌えってやつに殺されかけてる。
言葉に出すのも何だか恥ずかしくて尻すぼみに声が小さくなっていった。
居たたまれなくなって下を向いていると、すぐ真上で聞こえるクスって笑い声。
反射的に顔を上げると、いつの間にか理人さんがすぐ側まで来ていた。
…やっぱり幽霊だって。
「…君も開けているの?…ピアスホール。」
言いながら理人の細い指はあたしの髪を耳にかける。
パールのイヤリングのこと…気づいてたんだ。
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