第31話

いやいやいやいやいや、嘘でしょ?


“そんなわけないでしょ”って答えを期待して言ったようなもんなのに、そ、そうなの!?

やっぱりそうなの!?


「わ、若…?自分が何言ってるか分かってます…?」


「解ってるけど?」


「え、じゃあその…か、体って一体どういう…。」


七彩の子守りに加え、理人さんの爆弾発言によって壱さんはひどく狼狽えているように見える。

苦労性だな、この人は…。


「…?働いてもらうよ。」


「あ、泡に沈めんの!?」


七彩はその大きな瞳を更に見開いた。


……あたしはもう、何も言えなかった。

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