第24話

都合のいい結果ばかりを想像していた自分に恥ずかしくなる。


そっか…そうだよね。


元気に生きているとも限らないし、真っ当に暮らしているとも限らない。


あたしの唯一の家族はもう手の届かないところまで堕ちているかもしれない。


「…どうする?」


知ってしまった方が―――――――、


「……聞きます。」




――――――いや、全部受け止めてやる。


あたしにとって理央が唯一の家族であるように、理央にとっても唯一の家族はあたしなんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る