あたしが怯えて理央を拒んでどうするんだ。

「…そう。わかった。じゃあ結果は……、」

「ちょっと待って。」

中性的な声で理人さんを遮ったのは七彩。

「先に報酬の話をしようよ。僕らに依頼しに来たんだから、それなりの報酬金は用意してるんだよね？」

愉快そうにあたしを見た七彩は意地悪く口角を吊り上げた。

「…え”っ。」

勿論、悲鳴じみた声を小さく漏らしたのは

「人にモノ頼んでんのに、まーさかそのお礼がないなんて言わないよね？」

―――――報酬金のことをすっかり忘れて青白くなったあたしである。

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