第18話

「……サインかけました。」


「壱(いち)。」


「預かります。」


壱、と呼ばれた黒髪短髪が契約書を受け取り、サインを確認すると理人さんに向かって目配せをする。


「…それじゃあ契約成立だね。依頼内容を聞かせてもらえるかな。…雨宮(あまみや)…理來(りく)さん?」


その言葉に、あたしはコクリと頷いた。


「弟を…探してほしいんです。」





――――――そして全てを打ち明けたのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る