生きるということ

第1話

風を頬に感じたり


ただ立ち続ける大樹を見上げたり


たまに、枝に小鳥が止まったり


小鳥は鴉に追われて逃げたり


鴉はゴミつっつき、人に石投げつけられたり


蝉は長い間地面の中


たったの七日で命が終わること


死にたいと繰り返す父が


腹減った!と、差し入れにケチつけながら


バクバク食べること


同じ日々を、何も起こらない日々を


感謝すること


何か起きても


何が起きても


わたしは一人ではないこと


人に支えられて今があるということ


大気を空を


花を川を山を海を


すべからく其処に変わらず在る


圧倒的なる自然を感じること


そして


同じ空の下


あなたがアナタが


貴方が貴女が


居るのだと知ること


真夜中、徒然。


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