終恋
嫌だよのその涙だけが見たいから別れ話する私は最低
髪を切る勝手に意味を見出すな撫でられる手が鬱陶しいだけ
君のこと必ず気づくと思ってた分岐点ならずっと背中に
会うほどにほんの仕草が気にかかる嫌いを更新してばかりいる
君が他人と交わす視線がすごく嫌それを聞くため跳ね回る蝶
承諾を伝えるために言葉探し打つのはいつもの手擦れした文
サイレンを遠くで聞いてる午前二時絡めた足は使い捨てカイロ
見えるほど私あなたを愛してない取捨選択はいつも私が
陽が差して君は半分のっぺらぼう残された眼は私を見ない
君ほどに幸福な人はいないよと言ったあなたはたしかにめでたい
君じゃない人が忘れられないとおあいにくさま私も一緒
君と渡る水面はいつも濁ってるふたりの未来は映せやしないね
遺伝子を組み替えられたらよかったね赤の他人で巡り合いたい
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