第48話

悟志は心底残念そうな顔をした。

うっ。

なんだか悪いことをした気がする。

「久し振りにかんかんと遊べると思ったけど。仕方ないよな! いつもはオレがあんま遊べないし。他あたるよ~。

ま、後でな~」

悟志は別に気にした風もなく、軽やかに去っていった。

切り替えの早い奴だなあ。


さて。

僕は何処に行くのか、というと。



学校から歩いて5分のレンタルビデオ屋の近くにある――。

「よ。早かったね、寛人くん」

部屋の前で信司さんが待っていた。

そう。僕は信司さんの家に行く用事があったのだ。

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