第45話

そんなことを考えていると、軽く唇が重なってきた。

離れる。

そして唇をついばまれる。

何度か、それを繰り返され、舌が口の中に入ってきた。

「んっ…」

驚いて目を開ける。

目の前には信司さんの瞑った目が視界に入る。

近すぎるが、落ち着いた表情に見える。

それをみて安心して目を再び瞑る。

歯列をなぞられ、舌を絡められる。

それだけで、もう意識が飛びそうになる。

僕って彼女にこんなキスしたことあったっけな…?

いや、無いな。

唇が少し離れたので

息継ぎしようとして口をあける。

「っふ……。ん――」

息もつく間もなく、また舌を絡めとられる。

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