デアイ
(1)大学・図書室
第21話
――ツマラナイ。
そんな日が続いている。
勉強以外に面白いことを見つけようと思ってるんだけど、なかなか見付からない。
サークルでも入ろうか…。
もしくはバイトでもして何か自分でも探そうか…。
大学の図書室で僕は頬杖をついてつらつらとそんなことを考えていた。
勉強に明け暮れて…今年はもう2年なんだよな。
そろそろ来年はどこのゼミにするか、考えなきゃなんないしな。
しっかし。
やっぱ図書館は静かでいいなあ。
一人になりたいときはここが一番だ。
さてと。
そろそろ帰るかな~。
僕は音を立てないように、席を立つ。
すると、図書館の入り口から知ってる顔が、笑って近づいてきた。
「お~い、かんか~ん!!」
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