第2話

「ば~~っか。京平の馬鹿野郎」

最近、キスをきちんとしてねえ。

唇と唇の…。

終わった後の、確認のキスくらい、したいよなあ。

…俺は愛されてんだろうか。

京平は、会社員で、俺は大学生。

20と28。そういうので、時間が合わないのは仕方ないけどさ。

最近、おざなりじゃねえ?なんでもかんでも。

すげえ、痛いんですけど、胸が。

セックスだけかよ。

ヤるだけが目的?

とか、不毛なこと考えてたら、いつのまにか、寝てしまった。

起きたら朝で。

京平は俺のアパートから、すでにいなかった。

…せめて、起こせよ。俺だってシャワー浴びなきゃ、なんないんだぞ。

のろのろと起き上がり、俺はシャワーを浴びた。

いろいろと考えながら、流しながら。

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