第7話
同居人は、オレをマジマジと見、有也に問いかける。
「有也、この人は?」
有也はにっこり笑い答える。
「拾った」
はあっ!? オレは驚いて口を開けた。あいた口が塞がらないとはこのことだ
オイオイ。そりゃあ、無いだろう。
「はい? どういう意味ですか?」
思わず、有也に聞いてしまう。
「そのまんま。だって、本当のことだし」
「まあ、その通りといえばその通りなんだけどな? もっと違う言い方できない?」
オレがそういうと、有也は笑った。
「そうだね。訂正~。渉、この人はねえ、記憶喪失になっちゃったらしい直気くん。公園で会ったんだ。何も思い出せないそうなんで、暫くここに住むよ。いいよね?」
確認するように有也が渉に問いかける。
てか、オレずっとここにいていいんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます