第2話

言いながらまじまじと見る。

そんなに歳はいってない気がする。

ただ、眼つきは鋭いけど……。

でも、若い……よな。

十代後半~二十代前半ってところかな。

しっかし声高。

声変わりしてねえのか?

「……お前、渉の新しい恋人か?」

………………………。



「は  あ  ッ   !?」



いきなりそんなことを言われたので声が裏返った。

相手の若そうなにいちゃんも、まじまじとオレを見る。

う゛っ。

……まさか。

まさかまさかまさかっ。

このにいちゃん…渉の前の――っ。

「へぇ。渉ってこういうのが好みなんだ? ふ~ん。趣旨変えかな。まあ、可愛い顔してるとは思うけど。……オレの方がいいじゃんかーっ」

にいちゃんはそう言って座り込んだ。

やっぱり!!!

ま、前の恋人サンなんですね、アナタは。

ってか、言動からしてまだかなり若いな。

「なあ。…ここだと近所迷惑だし。家の中に……」

って。

誰もいないのに家に入れちゃ駄目か。

「あ……と。近くの公園にでも行って話そう?」

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