(2)徘徊
第9話
「お~ま~え~は、アホか!!」
気持ちの良い、晴天の朝。
俺の声が、屋敷に鳴り響く。
俺が、ここに来て三ヵ月が過ぎようとしていた。
ここ、は都会からかなり離れた村。
イクセリという。
蒼貴はその村のさらにはずれに住んでいる。
かなり広い屋敷に一人で、だ。
……蒼貴は信じられないぐ~たらで。
一週間前に片付けた蒼貴の部屋が、もう部屋の持ち主によってかなり散らかっている。
人型家庭用ロボットの俺、紅蓮は毎日片付けている、のだが。
……片付けても片付けても、片付かない。
なので。
俺はロボットのくせにイライラしている。
まあ。
蒼貴曰く、
「その為に召使いの君がいるんじゃない」
とふくれていう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます