第15話
「あ。やっぱりその弁当買ったんだ?」
もぐもぐと頬張る私のお弁当を指していう澤田さん。
「あ、はい。朝から目をつけてたんで」
咀嚼する口元を隠しながら言うと、「やっぱり匂いってそそるよね」と言う。
たしかに店頭で匂いを漂わされると、無意識のうちに購買意欲を掻き立てられる。
「これ、地鶏ですよね。すごく美味しいです」
そう言うと、「それはよかった」と嬉しそうに笑みを零す。
あれ。澤田さんって普段、無口で無表な印象だったけど、笑うとなんて言うか……
「急に親近感出ますね」
つい口から本音を漏らすと、「えっ?」と驚いた表情を見せた。
「いや、なんて言うか。今まで話したことなかったので、話すと意外って言うか…」
そこまで言って、これ、貶してないよね?なんて考えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます