ドーナツの向こう側に

都会の片隅にある小さなドーナツ屋。
店内に入ると、甘いドーナツの香りと心地よい戸の音、そしてバイト着姿の彼女が僕を迎えてくれる。

恥ずかしがりながらも、どこか嬉しそうな彼女。
お客のいない昼下がり、僕と彼女、そして店員さんたちとの温かな時間が流れていく。
そのひとときを、僕は何よりも大切にしていた。

窓から差し込む温かな光と、店内を優しく照らす照明。
ドーナツの額縁に囲まれた可愛らしい彼女を見て、僕はカメラを取り出し、彼女の笑顔を収める。