第7話
よりによって、なんでぶつかった相手が小崎秋なんだよ……。
最悪。そう考えたのも束の間、後ろからは柴田の声が追ってくる。
「川辺ー!出てこい!委員会サボリやがって!」
大きな足音から察するに、もうすぐそこまで来ているようだ。
「やっべ……」
何としても逃げなければ、と立ち上がろうとするも、
「……っ、」
落ちた時に捻ったらしい、右足が痛む。
思わず座り込んでしまった。
こんな奴の前で、本当、最悪。
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