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第25話
マークは死んだ人の顔を見ることにかなり抵抗がありました。なんか怖いのです。それが例え大好きだったお婆ちゃんのキャロルであってもです。
グランマの遺体から離れてモジモジしているマークを見て、ティナは優しく声をかけました。
「マーク。もうすぐグランマのお顔見れなくなっちゃうのよ。お別れ、さようならだからね。ほら、見てあげて」
そしてマークは生まれて初めて死んだ人の顔をみました。
亡くなったキャロルお婆さんは非常に安らかな顔をしていました。病気の苦しみ、痛みから解放された為でしょうか?
お母さんのティナはキャロルの顔にお化粧をしてあげました。そしてお婆さんの最後の顔はそれはそれはキレイな顔になりました。
マークは言いました。「マミイ、グランマ凄くキレイだね」
でも、もうキレイと言われたグランマが笑うことは、当然ながらありません。
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