コープの野菜の魅力とは

 コープでは肉や魚などの生鮮食品の他に、野菜も取り扱っている。

 その種類は多く、カタログの見開きページを埋めてしまうほどの量でもある。

 毎週手元に届く、いつもくんのマークがほとんどの野菜に付いており、お気に入りの野菜が、毎週食べれるのはポイントが高い。


 コープの野菜は農薬をできるだけ減らした食材が多く、無農薬に近いオーガニック(有機)農法で栽培しており、農薬や化学肥料を使わず、土が持つ自然の力に着目。

 これにより、スーパーの野菜よりも野菜本来の苦味や甘味などが強調され、栄養価が高い野菜となっているのも特長だ。


 しかし農薬を使わないとなると、虫食いが起きたり、病気にもなりやすくなるとリスクは高め。

 そのせいでスーパーの野菜よりも、サイズが小さかったり、高めの値段で販売している。


 ──筆者自身も色々とコープの野菜を手にとってみた。


 人参は細い形だと三本と多めに入っていたり、その二倍の大きさになると二本で販売していたり。

 味は甘みがあって、エグみがなくて食べやすい。

 何よりスーパーのより、安いのがあったりもする。

 カレーなどの煮込み料理でも味がイキイキとしている。


 大根は半分にカットして包装してあったり、新聞紙に包まれて、丸々一本だったりと太っ腹。

 辛味が少なく、これまた甘味があり、煮込まなくても素材が生きており、生のサラダや大根おろしなどにしてもイケる味である。


 チンゲン菜は葉の部分は苦く、茎の部分は甘いと両極端だが、シャキシャキとした歯切りのある食感。

 卵料理や煮物などに加えると、野菜に味が染み込み、より味が引き立つ。


 レタスは嬉しいことに、鮮度を保つ『ベジフレッシュ』という保持袋に入っており、採れたてや切りたてに近い品質を保てるという優れモノ。

 この袋を閉じていれば、ご家庭の冷蔵庫でも長持ちできるのだ。

 生で食すと、これまたシャキシャキの歯ごたえ、スープに入れるとトロトロの食感。

 レタスチャーハンにしても味が際立っていて、実に美味しい。


 また期間限定だが、障害者や個人経営の農家が栽培した野菜も取り扱っており、白ネギやたまねぎ、じゃがいも、スイートコーンなどを激安で数量限定で販売(規定数を超えると抽選)したりと、栽培だけでなく、野菜売りとしてのノウハウを上手く活かしている。


 ──こうして色々とコープの野菜を食べてきたが、どの野菜も実に美味しい。

 葉っぱは苦いもの、身の部分は甘いなど、当たり前とされてきた野菜が減る中、このようなコープの野菜には妥協というものがなく、全て国内で生産という、常にクレイジーな野菜たちでもある。


 ただこれらの野菜は、食料品を運ぶ発泡スチロールに入れるため、キャベツやレタスなどの大きいサイズは別々に分けて、二つ以上の複数の箱で届くことになる。

 その結果、野菜を買うことにより、荷物が極端に増えてしまうのだ。


 自宅まで届けてくれる配送なら安心かも知れないが、自身で持ち帰るとなると、色々と大変であり、手間もかかる。

 そんな場合は少し割高だが、冷凍食品の野菜を購入する手もあるので、カタログでチェックしてみよう。


 ──近年、気温の差が激しい日が続き、農家までも減っていく状況。

 そんな中、コープの関係者が研究を重ね、手塩にかけて育てた、体に優しい野菜を手にとってみる。

 今日も、このコープが販売する野菜のお陰で、美味しい料理の付け合わせができそうだと──。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る