基本的にコープの食材は値段が高めと思われがちだが、実はコープでは毎回お買い得なセールをやっている。

　普段はコンビニと変わらない値段の商品を、業務用スーパー顔負けの値引きで販売しているのだ。

　その値引き額はいつもくんに登録している際になる、１０円の割り引きの比じゃない。

　元は６００〜７００円の品を３００〜４００円で売りに出したり、同じ種類の商品を２個以上買うと５〜１０％引きなどと色んな商品が並ぶ。

　もっと分かりやすい点として、組合員になると毎週貰える、コープから刊行される広告チラシに注目したい。

　チラシの出だしに今週の目玉商品として、特集で大きく取り上げており、今週のもっともお買い得な商品が、そこに掲載されているのだ。

　このような価格で販売できるのにも、きちんとした理由がある。

　商品の売れ行きがいまいちだから、商品普及のために安く提供する方法や、賞味期限が近いので格安にしたり、家族向けに容量の多いものを値引きする家計応援セールと、上手い具合に食材を腐らせずに売れる仕組みをモノにしている……これには飲食業界の頂点を行くコンビニもびっくりだ。

　単なる安売りではなく、ファミリー向けのからあげや惣菜、麺、パンなどを安く売ったりすることもあり、最新のコープの食べ物情報を知るなら、じっくりとチラシに目を通してみよう。

　ネットでも楽にコープの商品が手に入るが、サイトでは値段などは表記されてなく、注文書に入っているアナログの紙質には敵わないなとつくづく思ってしまう。

　お金を気にせず、自分が食べたいものを選びたい。

　それは別に悪いことではないが、スーパーで買い物する時は、きちんとした計画で食べ物を判別して選んでいることだろう。

　それを逆手に取って、コープでは安売りの食品だけしか買わないという手がある。

　値引きされる商品は毎週変わるので飽きることはなく、常に新鮮な気持ちで買い物ができるのも魅力だ。

　先ほども述べたが、コープの商品は見た目では高いというイメージがあり、そんな先入観が強い。

　だが、毎週のセール品を上手に組み込むことで、金額を安く仕上げることも可能だ。

　質より量という飾り言葉より、質のこだわりが大切と告げるコープ。　　　

　だけどそれは売れ残りを減らすという試みでもあって、コープ独自の飲食の理論を変えた考えに思わず丸め込まれる。

　安くても良い品が揃っているというこだわりがあるコープ。

　そんなセールスを積極的に行い、お客の購買力を良い面で変えていくのが、このコープというお店の素性なのかも知れない。