第41話
「ソファー座っててください」
彼女はそう言い残してキッチンに行った。
全体的にナチュラルウッドっぽい感じを基調とした部屋だった。
ソファーにはクッション代わりのようなふかふかのくまのぬいぐるみがあってかわいい。
「コーヒー飲めますか?」
とキッチンの方から聞こえてきたので、うん、と返した。
「とりあえずこれで温まってください。」
コーヒーの入ったマグカップを渡してくれた。
あったかい。俺やっぱり冷えてたんだ。彼女と会うと寒さなんか吹き飛んでしまう。
ヒーターまで俺の方に寄せてくれる。
「ありがとう」
すると彼女は、あ、という顔をした。
「久貝さん、夕食って食べられましたか?」
「まだ食べてない」
「ミネストローネ作ってるので食べますか?コンビニから帰ったら食べようと思ってたんです」
彼女の手料理まで食べられるなんて、神様、ありがとう。俺はもう一度手を合わせておいた。
「ん。食べたい」
そう返すと、彼女はパタパタとキッチンに戻って行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます